エバのホローコースト5 放送より引用
1953年再婚 オット、エルフリーデ
エバ27歳で第1子
妊娠した時はうれしかったわ
赤ちゃんを抱っこしたときは信じられなかった
兄ハインツは死ぬことを怖がっていたわ
兄が12歳の時、父に「死んだ後どうなるの?」と尋ねたの
父は「子供を授かれば子供の中に生き続けることができるよ」と答えた
兄はこう聞き返した
「もし子供ができる前に死んじゃったら」
父は少し考えてこう答えたの
「たとえ短い命であっても何か足跡を残せば誰かが覚えていてくれる」
この会話がずっと心に残っている
嘘みたいかもしれないだけど 本当よ
だから生き延びようと思ったの
ずっと思っていた
「家族の血筋を絶やしてはならない」と
私の人生は複数の破片のようでした
憂鬱な気分なのに忙しかったし
正常に戻ろうと必死でもがいていました
私は以前は「社交的で幸せな人間」だったのに
突然本来の自分でなくなってしまいつらかったです
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私は正常ではなかった
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彼女は「感情」を表現することが極端に苦手だった
気持ちや感情について語ることはほとんどありません
過去に体験したことの影響があるのかもしれません
私たち親子の間には常にうすい壁があり
お互いの本当の気持ちについて語り合うことができませんでした
気持ちを共有できないということはとても悲しいことです
「心の内」「恐怖」を語ることは簡単ではありません
みな語ろうとはしません
でも母の場合、心の内を打ち明けるのは弱さ だと考えているように思えます
だからそこに足を踏み込みたくないのでしょう
そんな罪の意識はもう乗り越えてよいのに
「人間と言うものはそういうものだ」ということに
母はまだ気づいていないのです