この声をきみに4回目「飛べ、くじらぐも」 放送より引用
コナミさん(数学者)
怖いんだ、想像するのが
宇宙の端まで想像してもだれも傷つけない
人の気持ちを想像するのは苦しい
想像すればするほど、自分の無神経さにへどがでる
本1冊読むぐらいで、自分がいい父親ずらしようとしていた
自分が恥ずかしくてしょうがない
妻の気持ちを永遠にとりもどせない
そんならもうこの窮屈な頭のなかに
クジラを閉じ込めてたほうがいい
つまり僕は朗読には向いてない
ゆみこ先生
余談ですけど、私は空想ばかりしてる子供でした
自分がお姫様だったらどんなだったろうか
魔法を使えたらどんなことをしようか
その結果、あまりいい人生ではありませんでしたが
それでも、朗読だけは想像力があってよかったと思ってる
今情報社会で、何も考えなくても情報が流れてくるでしょ
だから、少ない情報で想像することに慣れてない
でも朗読は声だけです、声で世界を想像する
だから読み手は想像してみる
どうしたらこの思いが伝わるのか
すると聞き手も想像します
あなたが伝えようとしていることは何ですか?
どんな世界に連れて行ってくれようとしているのか
そうやって想像力さえあれば私たちは声でつながることができる
私、人と人とのつながりは信じていません
この声のつながりだけは信じられる
怖がらないで読んでください
相手を思うこころがあるんですから大丈夫です