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イエスから目を離さないでいなさい。(へブル 12:2)

2017-10-02

人間らしい涙を流す

エバのホローコースト7  放送より引用

2000年以後ドイツでも語るようになった
アウシュビッツ第1強制収容所
130万人ヨーロッパから、110万人虐殺
兄の絵は30枚も遺されていました
どれも悲しい絵です
自由についての絵もあります

小さな鳥が外を眺めています
兄は「もう一度外の世界で羽ばたきたい」と想像していたのかもしれません
ママ、泣かないで。僕は死ななきゃならないの
ママ、泣かないで。天国はよいところだよ
そこでまた会おう
妹は僕と遊びたいのに、僕が死んだらなんと言うだろう
ママ、泣かないで。

アンネは生前に「永遠の命がほしい」と言い、日記を残しました
彼女は永遠の命を手に入れました
肉体はありませんが、世界中の人がアンネを知っています
でも、ハインツのことは誰も知りません
彼もアンネと同じように特別な若者だったのに

質問:信仰はアウシュビッツにいる間、支えになりましたか

神はいませんでした
私は無神論者になりました
神を信じるどころか、すべての人間を信じられなかった
私は不幸な人間になり、誰も信じられなかった
多くの人が「神はあなたを助けた」と言うけれど
「なぜ私を?」と
兄は私よりずっと価値のある人間でした

なぜ神は私を救い、兄を救わなかったのか?
私が生き延びたのは単なる偶然だったと思います
「神が私を守った」とは思いません。フェアでないからです。

お話ができてうれしく思います。
あなたたちはすばらしい聴き手でした。
今日お話ししたことが、あなたたちの将来のため
そして よりよい世界を作るために役立つように願います

**********ホテルで*************

父の心 は死んでいました
私は子供らしさを押し殺さなければなりませんでした
父親に遊んでもらった記憶はありません
私は「家族の運命」、悲しみと涙を背負わされました

人間は時に、「人間らしさ」を失い、想像を絶する痛みを他者に与えます
まずはあなたにお礼を申し上げたいです
突然娘が尋ねました
「戦争中、あじいちゃんは何をしてたの?」と
私は誇張することなく、率直に
「おじいちゃんはナチスの一員で、ロシアで人を殺したわ」と答えました

事実を知り、娘は恐怖と怒りを感じたようです
娘は「おじいさんは悪いことをしていない」と心の中で願っていたのです
いいえ、父は人を殺しました
でも事実を話せたことで私たちは解放されました

「人間らしい涙」を流せる日がずっと続きますように
私たち親子のためにありがとうございます
手紙をよんで驚きました

私の講演が70年間「眠っていた記憶」を引き出したのです
「70年たって話すことができた」ということは
「打ち明けること」への恐れが
どんなに深いものであったかと思います