人との適切な距離感がむずかしい
TVドラマ「この声をきみに 4回 飛べ!くじらくも」という番組
で、朗読教室の生徒たちの帰り道での会話
きょう子先生の噂話をしながら歩いている
A:先生はもと女優さんですものね
F:ただのうわさだよ
A:そうそう、いろいろなうわさがあるのよ
歌手だったとか、モデルさんだったとか
先生はすごい高級マンションに一人暮らししてるとか
シングルマザーだとか
恋多き女性でもうたくさんだとか
F:だめだ、だめだって、柏原さん、みんなのまえで
A:ごめんなさい、またわたしやっちゃった
どれもただのうわさ、先生はじぶんからなにも話さない
C:きょう子先生、連絡先を絶対だれにも教えない
A:それいろいろあったのよ、きょう子先生のレッスンを
受けていた会社員がかってに広告をだして、さわぎをおこしたの
D:私知らなかった、C:ぼくも
F:柏原さん!
A:あー、また言っちゃった、私ったらもう
E:でもそれは事実よ
朗読はやればやるほど、声だけで、こころを開放する
そういう面があるの
特別な感情とをごちゃまぜにする人がいる
G: 特別な感情?
E: えー、一種のエロスよ
H:エロス?
E:えー、だからこの朗読教室では
お互いのプライベートには入り込まないことが暗黙のルール
F:朗読も、人間関係も、船の運転も距離感が大切
A:やだー、福島さんたらいいこと言う
対人だけでなく、解けない問題、新しい考え方などとの
距離感も感じる